我が家はハウスメーカー選びの時点から、コの字型の家で中庭はタイルデッキにする!と決めていたので、タイルデッキで見積り合わせを行いました。
タイルデッキって本当に高いですよね、、、少しでも経費を節減出来ないかと考え、タイルを施主支給することにしました!
この記事では、タイルデッキを少しでも安く施工出来ないか考えている方やタイルの施主支給を検討されている方の参考になる記事となっています。
タイルも様々な種類があり、価格もピンキリですので、費用を抑えることも可能です!
タイルデッキの種類
タイルデッキとは次の2つに別れます。
- 建物の水切りよりも低いタイルデッキ
- 建物の水切りよりも高いタイルデッキ
まず、建物には床下を換気するために細長い換気口が空いています。「水切り」とはザックリ言うと、この換気口から内部に水が入り込まないようガードしている金属のことです。
床下の換気を確保するため、この隙間は閉じるわけにいきませんので、タイルデッキの高さはこの水切りよりも下になることが基本的な考え方です。
ただ、工夫をする事でこのタイルデッキの高さを水切りよりも高くすることが可能になります。
建物の水切りよりも低いタイルデッキ
よく提案されるのはこの形になります。
タイルデッキが水切りよりも低い位置にあるため、窓から出入りする場合は、タイルデッキと窓の間に段差ができます。
ただ、高さを出さなくて良いのでその分の材料費が安くなる点が特徴です。
建物の水切りよりも高いタイルデッキ
換気口部分を塞がないよう工夫し、水切りよりも高い位置(基本的には室内床面とフラット)にあるため、段差はほぼありません。
換気口を塞がない工夫というのは、以下の図の通り、建物の基礎とタイルデッキ基礎の間に空間を設け、空気が出入りできる状態を確保した形になります。
この場合、建物とタイルデッキの間に空間が出来てしまうため、物を落としたり隙間に足がはまってしまう可能性があります。
これを防止するためグレーチングと呼ばれる金属製の網状の蓋をします。これによって、溝に物を落としたりすることを防ぎながら通風も確保できます。
このグレーチングが結構高いので、水切りよりも高いタイルデッキは工事費用が嵩むことになります。
タイルデッキをお得に施工したい!
さて、我が家は水切りよりも高いタイルデッキにし、室内のフローリングとフラットにする計画にしています。
この場合、低いタイルデッキと比べて金額が高くなってしまうため、どうにか安くできないかと考えたのがタイルの施主支給です。
私たちはこれにより、㎡当たり12,000円ほどの節減になりました!(他のところに予算を回したため、結果的には約25,000円の減になりました。)
外構業者が提案してきたタイルがどんなグレードのものを採用しているかによって節減効果は変わると思いますが、場合によってはもっとお得になる可能性もあります!
タイルの選び方
ただ、プロが選んでいるタイルを素人が選んで、滑りやすいタイルだったり、すぐに割れてしまうタイルを選んでしまっては元も子もありませんよね。
そこで、タイルを選ぶ際の基準を調べました。
タイルの見た目による違い
まず、タイルの見た目による違いとして、釉薬(ゆうやく)の有無による違いが挙げられます。
釉薬とは、タイルの表面に美しさを出し、水や汚れを防ぐための薬品のことであり、釉薬タイルは表面にツヤがあるのが特徴です(昔のキッチンの壁に使われているイメージのあれです!)。
逆に、この薬品が使われていないタイルは、粘土等の本来の色や顔料等により着色されたものになります。
タイルの施工場所による違い
また、タイルが使用される場所は屋内なのか屋外なのか、床なのか壁なのかなど、意外に細かく分類分けされています。
メーカーのカタログなどを見ると、壁に使えない、床以外なら使えるなど詳細に記載されているため、購入に当たっては必ず確認しましょう。
上記例では、このタイルは室内壁・室内床・居室床・浴室壁には使用できますが、浴室床・屋外壁・屋外床・玄関床では使用できないことが分かります。
タイルのサイズによる違い
一口にタイルと言っても、そのサイズは様々な種類があります。
タイルデッキで一般的なサイズというと縦×横が300×300(単位:mm)の正方形のタイルになりますが、大きめの600×600サイズのタイルもあります。
タイルデッキでは、大きめのタイルを選ぶと高級感が増します。
また、形は正方形だけではなく600×300などの長方形のタイルもあり、玄関前の門袖に施工されているのをよく見かけます。
滑りづらいタイル
では、滑りづらいタイルはどうやって選べば良いか、ですが、これもメーカーのカタログを確認し、屋外の床で使用できるかを見ましょう(浴室で使う場合は浴室で使用可能か確認しましょう)。
さらに詳しく確認したい場合は、滑り抵抗係数(C.S.R)を確認します。滑り抵抗係数とは平たく言うと、どれくらい滑りにくいかを数値にしたものになります。
日本建築学会が『床の性能評価方法の概要と性能推奨値(案)』によると、履物を履いて動く場所では、C.S.Rの推奨値は0.4以上とされています。また、LIXILの研究では、人は滑り抵抗係数は大きければ大きいほど良いものではなく、ある一定の数値以上に大きくなるとかえって危なく感じる、ということが分かっています。
【参考】床タイルのすべりの安全性(https://www2.biz-lixil.com/files/user/contents/proptool_sheet/tk_ex_qu_1702.pdf)
この値は0.5~0.6程度とされていますので、以上からC.S.Rの値が0.5の後半から0.6程度のタイルを選ぶと良いでしょう。
割れづらいタイル
ここで割れづらいとは、もの落とした場合などではなく、通常の使用をしていた場合で割れづらいという意味です。
基本的にはタイルの上を歩いているだけで割れるということはまずありません。
が、車で乗り上げた場合に割れてしまった、ということはあり得ます。
通常、車のような重いものが乗らないのであれば、厚さ10mm以下のタイルで大丈夫ですが、車庫や駐車場に施工する場合は厚さ20mm以上のものを選ぶか、駐車場施工OKと記載されているタイルを選ぶ必要があります。
検討したメーカー
私が検討したメーカーは以下のとおりです。施主支給を検討される場合は、参考にしてみてください。
- 平田タイル
- 東洋石創
- 東洋工業
- EXIS
- LIXIL
- sanwacompany
なお、業者によっては個人への販売を行っていない場合もありますので、ご注意ください(この場合は外構業者を通じて調達することになり、節減効果は薄くなります、、、)。
また、タイルはある程度まとまった量が必要になりますが、販売されている商品は海外から輸入しているものも多く、在庫状況をよく確認する必要があります。必要に応じて相談する方が確実です。
まとめ
施主支給は経費節減に大きく貢献しますが、一方で商品選定が難しくもあります。
タイル選びに当たっては、安全性が最も重視されると思いますので、滑りづらいタイルかどうかを注意して選びましょう。また、対応している場所で使用しないと思わぬケガにつながる場合がありますので、デザインだけで選ぶのではなく、施工予定の場所に対応しているかも併せて確認しましょう。
あこがれのタイルデッキが少しでもお安く・安全に施工できるよう、参考になれば幸いです。
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