外構工事で、シンボルツリーとして何を植えるか、みなさん迷うところかと思います。
そこで今回は、庭木の選び方からSNSなどでよく見る庭木や、あまり聞かない庭木まで色々と紹介したいと思います!
現在、私も庭木選びで迷い中ですが、将来的には実際に植えた後の状況についても発信していけたらと思います!
樹種による特徴を踏まえて木を選ぶ
まず、庭木を選ぶに当たって、見た目や大きさ、木や葉の形、花の色など考慮する点がいくつもありますが、特に注意すべき点は以下の3点だと思います。
- 葉を落とすのか落とさないのか
- 大きくなるのかならないのか
- 世話が大変なのか楽なのか
1つ目の葉を落とすのか落とさないのか、とは冬に落葉する樹種かどうか、ということです。
冬に落葉する樹木を「落葉樹」といい、落葉樹は春に葉を付け、秋に紅葉し、冬に落葉します。反対に1年中緑の葉を付け、冬にも落葉しない樹木を「常緑樹」といいます。
葉を落とすとその落ち葉を掃除する必要があり、この手間を考えると常緑樹の方が掃除の大変さは少ないかもしれません。ただ、常緑樹は冬に一斉に落葉しないというだけで、葉の寿命が来れば落葉します。一年中葉を少しずつ落とす常緑樹と冬に一斉に葉を落とす落葉樹、どちらの方が手間か考えながら選ぶ必要があります。
2つ目の大きくなるのかならないのか、とは文字通り木のサイズがどこまで大きくなるのか、ということです。
どこまで大きくなるのかは、その木のおかれている環境によると思いますが、ある程度、どれくらいの大きさになるかは樹種によって分かっています。
シンボルツリーを植えるスペースと将来的に予想される木のサイズを考えて、アンバランスにならないように考える必要があります。
3つ目の世話が大変なのか楽なのかは、落葉するかしないかや木の成長が早いか遅いか、水はどのくらいの頻度で与えるか、病害虫の被害など、木の手入れやお世話がどれくらい必要なのか、ということです。
成長の早い木は枝の伸びるスピードが速いので、頻繁に枝を切る必要があります。また、木が高くなってくると、枝を切ることも難しくなってくるので、専門業者に依頼する必要などが出てくるかもしれません。
自分がどれくらい、普段から世話をできるか考えて樹種を選ぶ必要があります。
まずは自分の好みの木を選び、そこから上記3点を踏まえて実際に植える木を選ぶと良いと思います。
SNSでよく見る庭木
SNSでよく見かける庭木について、①落葉の有無、②成長の速度、③世話のレベルに分けて解説したいと思います。
アオダモ(落葉樹)
スラッと高さがあり、葉は木の上の方に繁って密ではありません。幹が細く形が美しく最近の人気の樹種となっています。SNSでも多数紹介されており、外構業者さんのホームページ上でもオススメとしてよく紹介されています。
①アオダモは落葉樹であるため、冬に一斉に落葉します。
②成長速度は遅いため、管理はしやすいですが好みの大きさや形に育つには時間が必要です。
③アオダモは病害虫に強く、また、寒さや暑さに耐えることから育てやすいと言えます。
アオダモは葉が少ないため目隠しとしては機能しません。目隠しとして植えたい場合はほかの樹種を選択する方が良いです。
植える場所としては、水はけがよく、日当たりの良い場所がオススメです。
イロハモミジ(落葉樹)
山地から平地に自生する、最もポピュラーなモミジの木で、秋には綺麗な紅葉を見せてくれますが、意外にも巨大な木になる可能性を秘めた樹種です。
①落葉樹であるため、紅葉を楽しんだ後は落葉します。
②成長速度は遅めです。自然樹形が美しいため管理の手間は少ないと言えます。
③カミキリムシの幼虫であるテッポウムシに注意が必要ですが、施肥は基本的に不要で水やりはよほど乾燥していなければ降雨のみでOKです。
緑の葉も好きですが、色づき始めた頃の緑と赤が混じっている様子も凄く綺麗で、我が家はイロハモミジを植える予定をしています。
シマトネリコ(常緑樹)
葉が明るめの緑で、どちらかというと洋風の見た目をした木になりますが、和洋どちらのテイストの家にもマッチします。開花時期は5月〜6月で、小さな白い花を咲かせます。
①常緑樹であるため、一斉に落葉することはありません。
②成長速度が速いため、年に1回以上の剪定が必要です。
③病害虫は付きづらいですが、枝葉の伸びが速いため、剪定の手間がかかります。
目隠しの機能としては良いですが、頻繁な手入れが必要となります。また、大きく成長するため植栽スペースが狭いと管理がさらに大変になる可能性があります。
オリーブ(常緑樹)
オリーブは庭木としてよく見かける木です。葉が細長い楕円形で白みがかった緑色となっています。
見た目が洋風であり、和のテイストとはちょっと合わせづらいかもしれません。
①オリーブは常緑樹で、一斉に落葉することはありません。
②成長の速度は早めで、定期的な選定が必要です。
③病害虫の被害もあり、初期の段階で気づいて適切に対応する必要があります。
オリーブは生命力が強く育てやすい木です。なお、実をつけさせるためには、複数のオリーブの木を植える必要がありますので、注意が必要です。
ミモザ(常緑樹)
ミモザの花を見たことがある人は多いと思います。黄色の小さなふわふわした花を咲かせます。小さな木をイメージしますが成長すると5mを超えるフサアカシアと、そこまで大きく成長しないギンヨウアカシアなどがあります。
①常緑樹であるため、一斉に落葉することはありません。
②成長は速く大きくなるため、剪定が必要です。
③毛虫などの害虫やうどんこ病などの病気のリスクがあります。発見したらすぐに対応が必要です。
ミモザは大きくなりますが、根の張りが浅いため強風によって倒れやすいといった注意点があります。
ソヨゴ(常緑樹)
大きさは2~3m程度と小さめの木になります。寒さや暑さにも強く、成長速度も緩やかで管理やお手入れに手間はかからないでしょう。
葉が密に生えるため、目隠しとしても利用できます。
①ソヨゴは常緑樹であり、冬に葉が全て落葉することはありません。
②成長は遅いため、剪定の手間は少ないです。
③日当りや風通しの悪いところでは病害虫が出やすいため、これらに注意して植えることが必要です。
赤い小さな実を付けますが、雌雄異株であり雄の木には実を付けません。実を楽しみたいのであれば雌の木を選ぶ必要があります。
ハナミズキ(落葉樹)
ハナミズキは街路樹や公園に植わっていることも多く、近年人気の樹種になります。
白やピンクの花を咲かせ、花も葉も可愛い形をしています。
①ハナミズキは落葉樹あるため、紅葉し、冬には落葉します。
②成長速度は普通で、5m前後まで成長します。
③害虫はあまりつきませんが、病気(うどんこ病)になるリスクは高いため、注意して育てる必要があります。
日当たりと水はけの良いところに植え、西日のケアをしてあげましょう。
ヤマボウシ(落葉樹)
ハナミズキとよく似た花を咲かせますが、ハナミズキと違い、病気にはなりにくい樹種となります。日あたりの良い場所に植えると良いですが、やはり西日に注意が必要です(葉が焼けるため)。
①ヤマボウシは落葉樹ですが、常緑のヤマボウシという種類もあります。
②成長は早めですが、対処に困るほどの成長速度ではありません。
③病害虫は付きにくいですが、日当りや風通しが悪いと被害を受けます。
あまり見かけない庭木
桃(落葉樹)
桃というと実を想像してしまいますが、花を鑑賞するために品種改良された「ハナモモ」と呼ばれる種類があります。
①桃(ハナモモ)は落葉樹であるため、冬に葉を落とします。
②成長速度は早めですが、自然の樹形を楽しむのであれば剪定はさほど必要ありません。
③桜などと同じで病害虫が付きやすいため、対策が必要です。
桃はとても可愛らしい花を咲かせ、1本の木から赤と白、桃色の花を咲かせる源平ももと呼ばれる樹種を是非庭に植えたいと考えていましたが、桜と同じく害虫が寄りやすいイメージもあるため、断念しました。
レモン
レモンはたまに見かける木ではあります。
庭木として植えた場合でも、レモンの実がなるため、食用として楽しむこともできます。
①常緑樹であるため、一斉に落葉することはありません。
②成長速度はやや早く、年1回程度の剪定が必要です。
③アブラムシ、アオムシ、テッポウムシが現れた場合は注意が必要です。
植え付け後、数年で実が収穫出来るようになります。無農薬で育てることも可能ですのでトライしてみましょう!
ただし、品種によっては鋭いトゲがあるため注意が必要です。
桜(落葉樹)
ソメイヨシノはもっともポピュラーな品種であり、誰でも知っているのでは無いでしょうか。
庭でお花見が出来たら最高だなと思い、一時期候補にあった桜ですが、ネックは害虫と成長した木の大きさです。以下、ソメイヨシノのデータになります。
①桜は落葉樹であり、冬には一斉に落葉します。
②成長が早く大きくなりますが、基本的に選定はしません。切り口から菌が侵入し気が弱ってしまう可能性があります。
③病害虫はとにかく多いです。病害虫の防除が重要になります。
桜はバラ科の植物で害虫が発生しやすいため、対策が重要になります。また、剪定も控えた方がよいため、枝が広がって伸びやすく、植え付けには広い敷地が必要となります。
まとめ
木は家の印象を大きく変える可能性を持ったシンボルですので慎重に選ぶ必要があります。
また、生き物でもあり管理していくことが必要になります。仕事や家事、育児で忙しい中、自分のライフスタイルにあった木を選び、無理なく管理できるようにしましょう。
我が家は現在、アオダモとイロハモミジ、シマトネリコ、エゴノキ(上記で紹介しておりませんが、、、)を植えることにしています。
今後、植えた結果・感想なども発信できたらと考えておりますので、ぜひご覧ください!
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